とは
南会津地方は、阿賀川や只見川の源流域で、標高が高く冷涼な気候から、トマト栽培にはうってつけの地です。南郷トマトはこの澄んだ空気と水、昼夜の気温差が大きい気候風土のなかで、甘くみずみずしく育ちます。
昭和37年、旧南郷村(現 南会津町)で14名の有志が「トマト研究会」をつくり、50aのほ場でトマトの試作栽培にとり組んだのがそもそもの始まりです。昭和41年には旧伊南村、只見町でも栽培がはじまり、昭和59年からは旧舘岩村、現在では旧田島町、下郷町をふくむ南会津のほぼ全域で栽培されています。初めて栽培が始まった南郷村にちなんで、「南郷トマト」と呼ばれています。
毎年3月末、長い冬に終りを告げる頃、苗床準備のための除雪作業からトマトづくりは始まります。種まきからいろいろな作業を経て、農家の人達に大切に育てられたトマトは、7月から10月にかけて収穫され、南郷トマト共同選果場で基準を満たしたものだけが「南郷トマト」として出荷されていきます。
-
【品種】
「南郷トマト」で栽培されている品種は、夏秋栽培用トマト「桃太郎ギフト」と「桃太郎セレクト」です。
多種多様な品種が世の中に出回る中、一貫して味にこだわり南郷トマトと言えば桃太郎!として地元地域や京浜地区を中心とする消費地に定着しています。
甘味とほどよい酸味のバランスが絶妙で、肉質はなめらかな舌ざわりで食味は極上となっております。 -
【出荷】
7月中旬から10月下旬にかけて収穫・出荷され、主に首都圏に出荷されます。
ワンシーズンで出荷される量は、2800t〜3000t。野菜指定産地に指定され、主に首都圏のトマトの供給を支える一端を担っています。